開発は2005年からスタートしました。
当時は汗ジミ防止性や、外面は撥水して軽い雨をはじき、肌面は吸水性を持たせるといったいわゆる表撥水/裏吸水性を狙っていました。
開発は若手社員から重鎮までが加わったチームで行われ、薬剤から製法まで数えきれない試作を行いました。開発当初は撥水性を出しやすいC8撥水剤が使えたにもかかわらず洗濯10回程度で機能がなくなってしまうレベルでした。
そんな中、安全性の規制によりC6撥水剤への変更も余儀なくせざるを得ませんでしたが開発は継続し、2012年には洗濯50回後も性能を維持できるようになりました。2012年(平成24年)には福井県工夫考案懸賞で見事「福井県知事賞」に選出され、自信を持つことが出来ました。
現在はC6撥水剤も安全規制対象となり使えなくなっていますが、フッ素フリーの撥水剤によるアクアホールに移行出来ております。
また、「アクアホール」は初めて自社の技術にネーミングしたもので、今までお客さんの要求を一生懸命にこなす受諾加工の精神から一歩踏み出す先駆けとなりました。
田舎の中小企業の技術でも世に受け入れられるんだという意識改革に繋がり、今ではヒシードやイラスフォートなどさまざまな自社独自技術を世に出しております。
当時の若手社員も今では50歳オーバーですが次世代の技術者も育っており、人材層の厚い会社になっています。